無くて七癖 (なくてななくせ)

人間だれでも癖がある。

大野もとひろの場合、「なるほど」と言うのが口癖のようだ。引きずるような歩き方や指を鳴らすのは嫌い。

考えるときには、無意識のうちに上の方を向いてしまうようだ。細かい作業をすると、唇が突き出てくる。

「癖」は指摘されるのも、自分で気がつくのもあまり気持ちのいいものではないが、やはり改まらないから、癖なのであろう。